箱庭療法のQ&A |
Q1 |
何か作るというのは苦手なのですが? |
A1 |
箱庭療法は、思いつくままにミニチュアを置いていけばいいだけなので、誰にでもできます。一番上の写真は、ただ置いただけの作品ですが、それでも十分に治療的意味があります。 |
Q2 |
図画工作は、子どもの頃から下手だと皆に言われてきて自信がありません。 |
A2 |
上手下手ということや他人の評価は、こうした治療には全く無関係です。制作したものに自分で納得できれば、それで十分に治療として役立ちます。 |
Q3 |
子どもがやるものではないのですか? |
A3 |
年齢には関係なく、治療的意味があります。大人のほうが、当然のことながら巧緻な表現が多いものです。上の作品も大人の方が作られました。 |
Q4 |
カウンセリングに行ったら、毎回箱庭を作るのでしょうか? |
A4 |
そういう方もあれば、2回に1回の方も居ます。あるいは、夢や絵画と併用する方もおられます。話を中心に、時々箱庭を作る方もあります。 |
Q5 |
どうしてこれで治療的意味があるのでしょうか? |
A5 |
治療者との人間関係によってまず心が動き出します。そして、その心の動きが言葉だけでなく、箱庭のような目に見える作品(イメージ)として外在化されることによって、心の動きがより明確に分かり、しかもその作品(イメージ)によってまた心を動かされます。このようにして、治療者との人間関係を機軸に、心とイメージの交互作用によって、心の変容が促進されてゆきます。
ちなみに、表現されたものが、箱庭か絵画かコラージュか語りかという表現法の選択は、その人と表現法との相性やその時々のその人の状態に応じて変わってくるものです。
つまり、治療的に重要なことは、治療者との人間関係、表現法(語り、夢、箱庭、絵画、コラージュ)を本人が自由に選択し、自由に表現することです。 |